スローカーブとストレート−今中慎二の集い

スローカーブとストレート


 このスローカーブを支えていたのが140キロ台後半のストレート。 スローカーブが今中慎二の代名詞である一方、スローカーブと全く同じフォームから繰り出される速球は、星野仙一監督が『カミソリ』と絶賛するほどの切れ味を持つものだった。

 通常、同じフォームから質の反する球が繰り出されることは考えにくい。 その武器を手にした今中慎二はストレートとスローカーブのコンビネーションで打者と対戦し、バットは面白いように空を切った。 ストレートの次に来るスローカーブに打者が体勢を崩して空振りする姿は圧巻だった。

 1993年は今中の年だったと言っても過言ではない。 1990年代では最多の247奪三振を記録している。 セ・リーグでこれ以上の記録を持つ投手は、江夏豊が1971年に記録した267奪三振になる。
 その他、17勝で初の最多勝、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブも受賞。
 それほど今中のピッチングは、質が高かったのである。


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今中慎二の集い

スローカーブとストレート−今中慎二の集い